「かもめ食堂」「めがね」「プール」に続く第四弾。
京都を舞台に描いた人間ドラマ。ウイスキーしか置かないバーを営むセツコ、コーヒー店を営むタカコ、豆腐屋のハツミ、「水」とともに生きる3人の女と、彼女たちにかかわる人々の日常を描く。
→「マザーウォーター」オフィシャルサイト
「マザーウォーター」 映画予告
「かもめ食堂」「めがね」「プール」に続いて人気シリーズ第4弾。
今回の舞台は京都。そしてスポット俳優にキョンキョンが出演。
前作までのあの独特な心地良い雰囲気はそのままに、
また愉快な人間模様が繰り広げられます。
和みました。
心が裸になれました。
まるでマイナスイオンを全身に浴びるような、沐浴をした気分に。
ほんっとにいいですね、このシリーズ。
今度の舞台は京都。
といっても、京都だとわかるような観光名所は一切出てきません。
京都だって言われないと、どこだがわからないくらい。
じゃあ京都の意味あんの?って思うところですが、
ここはなかなか奥が深いと思いました。
キレイな水、伝統やこだわりを守って静かに営む粋なお店、
いいところで寸止めされる、深く干渉しない人付き合い。
まさしく、これは京都です。
そしてこのシリーズに引き継がれている、洗練されたオシャレ感がやはり好きです。
特に、セツコの営むウイスキーしか扱わないバーなんて最高にくすぐられてしまいました。
木造の建物に暖かな白熱灯の照明。
カウンターのみでイスが4席だけのスペース。
ボトルやグラスが置かれた棚もなく、
何も置かれていない整理されたカウンター。
BGMはないけれど、コクコクと注がれるウイスキーの音とカラカラと回される氷の音が店内に響いて、
琥珀色のウイスキーに溶け込んでいく氷が、グラスの中でオーロラのように揺れる。
つまみは小さなお皿に少々のピーナッツ。
そしてセツコさんは純白のブラウスをいつも着る。
無駄なものは全く存在しない、おいしいウイスキーだけを味わうためにデザインされた環境。
とても素敵なお店だと思いました。
豆腐屋の雰囲気もとてもいいなぁ。
水がおいしいところの豆腐はほんとに味が全然違うんですよね。
まずは何もつけないでそのまま食べると、大豆の甘みが舌に広がるというか。
劇中の、お店の前のベンチに座って食べるというのがファストフード的というか、
日常に密着しているみたいでとてもイイ感じです。
そして瑛太の弟・永山絢斗、加瀬亮、光石研、もたいまさこが、
またいい味を出してくれていますね。
誰かひとりの役が目立っているということはなく、
みんなが同じ目線と同じアンテナで演じられているっていうところが、とても奥ゆかしくって好きです。
どうでもいいですが、「光石研」って良い名前ですよね。
小林聡美ほのぼのムービー第3弾。舞台はタイのチェンマイ。
→映画「プール」