2009年本屋大賞に選ばれた「告白」が中島哲也監督の手により映画化。「このクラスの生徒に娘を殺された」という衝撃的な告白から物語ははじまり、殺人事件に関係した人物の目線で構成された物語形式で話は進んでいく。
あまりのショッキングな内容と、衝撃的なラストに、賛否両論となった問題作がここに映画化。
→映画「告白」公式サイト
告白 映画予告
なんなんだ、この映画は!すごいぞ、すごすぎる!
サスペンスムービーでこれだけ最初から最後まで息を抜くことができない映画は初めてだ!
まさに10秒に1回の衝撃!
飲むはずだったジンジャーエールは、わずか2口ほどしか飲むことができなかった。。。
松さんが、いいともにゲスト出演したときに、
「映画が始まって20分くらいは、私ひとりでずっとしゃべってるシーンですので、ガマンして見てください。」
なんて言っていましたが、とんでもない。
この最初の松さんの20分が、これから何が起こるんだろう、どうなっていくんだろうっていう、
ここで一気に映画に引き込まれる大事な部分なんです。
映像もすごいです。
人間の悲しみ、怒り、冷酷さを表現したような不気味さ。
色は赤味を削ぎ落とし、まるで氷を通して見たように青白く、恐怖感を覚えると同時に美しさも感じさせます。
そして、松さんの演技がすばらしい。
こみ上げる感情を押し殺し、何を考えているのかすら憶測できない、
血の流れを止めたような冷たい表情にゾッとしてしまいます。
そして驚くほど良かった、37人の生徒たち。
すごく演技がうまい。
全員オーディションで中島監督が選んだというこの精鋭は、映画の世界観をさらに深めています。
最大の功績者と言っても過言ではないでしょう。
小説はまだ読んでいませんが、
恐らく、だいぶ感じは違っているのではと思います。
というのも、今回のこの映画は、演技と映像の視覚的効果がかなり際立っているからです。
映画ならではの表現が、完全に出来上がっていました。
小説では、映画とは違った文字で語る世界観があるのでは?と予想しますし、
映画は時間の関係上、どうしても端折ってしまわなければならないので、
小説ではどんな内容になっているのか、比べるのが楽しみでもあります。
この映画は間違いなく映画館で見なきゃダメな映画です。
名店のラーメンでも、店で食べるのとインスタントだと全然味が違いますよね?
まさにそれと同じ。
松たかこ主演作品
→『ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ』