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レコード会社で新人発掘の仕事をするかんな（宮﨑あおい）。実績を挙げられずクビ寸前だったところに、動画サイトで見つけたパンクバンド「少年メリケンサック」を見つける。だがこの動画は25年前のもので、バンドメンバーは全員おっさんに成り果てていた。
その事実をよそに、ネットで告知したバンドの人気は大ブレイクし、全国ツアーも決定する。
今さら映像が25年前のもので、メンバーもオッサンと言えなくなってしまうが。。。
→「少年メリケンサック」オフィシャルサイト

「少年メリケンサック」映画予告編

今をときめく宮﨑あおいちゃんに、超実力派俳優、佐藤浩一の共演ってすごくないですか？
このキャスティングだけでも必見なわけですが、トホホな目に遭うあおいちゃんに、ダサくて三枚目の佐藤浩一の組み合わせがバツグンに面白いです！

クドカンワールドとはよくいいますが、やっぱり役者が無理してる感というか、俳優さんたちの世界に染まろう感が見え隠れして、今までの作品はあんまり好きになれなかったんです（クドカンファンの方、スミマセン！あ、でも舞妓 Haaaan!!!は好きですよ。）。

ですが、この「少年メリケンサック」は、そのクドカンワールドに負けるわけでなく、どっちかというと役者が引っ張って世界を作っているみたいな。
恐らくは佐藤浩一のキャリアと演技の幅の広さ、そしてあおいちゃんの持っている、どんな絵でも描ける演技の白いキャンパスが、映画の世界観に見事にマッチしていたんだと思います。

たとえば、あおいちゃんのキレながらのツッコミや、佐藤浩一のボケっぷりがほんとに自然というか、それってアドリブ？それとも台本に書いてあるの？と思うくらいに、セリフの間やテンポが絶妙でほんと楽しいんです（ま、それがクドカンワールドなのでしょうが）。
でもそれが他のクドカン作品は、俳優がやらされてる感というか、作られてる感があったんです。それでしらけてしまったワケなんですが。

でもこの作品に限ってはほんとにハマっていて。
おかしくてガマンできなくて、映画館で笑ってしまうなんてそうない経験です。

あおいちゃんが、牛のフンをぶつけられたり、おっさんに囲まれて奮闘する姿はほんとにおもろし、ですよ。

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