世界一怖いお化け屋敷を作ることが夢の照男(荒川良々)、今のままでいいのかと将来に不安を抱くサラリーマンの久信(岡田義徳)、何をしてうまくいかない超不器用なあかり(木村佳乃)。この3人が織り成すユル騒ぎムービー。
いつか世界一怖いお化け屋敷を作るという夢を追いかける脳天気な照男に、現実を見ろと苛立つ久信。幼馴染みのこのふたりの間に現れたあかりをめぐって恋の火花が散るが、骨董品の修復職人・湯原(ココリコ田中)が現れ、思わぬ方向へ話が展開する。
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「夢は世界一怖いお化け屋敷を作ること。」
主演の荒川良々(あらかわ・よしよし)が演じる照男の夢がこれ。
完全なるアホなんです。
ヒマさえあれば、人を驚かすことを考えていて、その脳天気ぶりは世界ランカー。
でも、この驚かすネタがとてもおもろい。映画館でほんとに笑っちゃいました。
照男の幼なじみの久信は、30歳を目の前に今のままでいいのかと将来に不安を抱く、八方美人でお人好しのサラリーマン。岡田義徳が演じています。
なんというか、毒のないいわゆる「いいひと」を演じさせたらほんとうまいですよね、岡田義徳は。
久信の会社にアルバイトで勤めるあかりを木村佳乃が演じています。
このあかりは、何をやらせても常識を超越したドジっぷり。
シャッターを押してくださいと頼まれると、カメラの使い方に困って焦ってカメラを落として壊してしまったり、ティッシュペーパーの蓋が取れなくて箱ごとぐちゃぐちゃにしてしまったり、エレベーターのボタンを押そうとして指をボッキリ折ってしまったり。
いねーよ!こんなやつ!と思うんだけれど、木村佳乃の真剣なドジっぷりの演技がすごく可愛いくて憎めない。
しかもポケットにはいつもちくわが入ってます。
そんな3人を中心にして話が進むアットホームなユル騒ぎムービーなのですが、単なるお笑い映画ではないようにも感じます。
3人が3人ともに自分のコンプレックスや日々うまくいかないことにもがき、そしてちょっぴり成長していく。
最初は笑わせてくれますが、最後は心があったまる、そんな映画です。