遠藤慶太は29歳。大航ツーリスト本社から成田空港所に「飛ばされて」きた。返り咲きを誓う遠藤だったが...パスポートの不所持、予約消滅といった旅客のトラブル解決に奮闘するうちに空港勤務のエキスパート「あぽやん」へと成長してゆく、個性豊かな同僚たちと仕事への情熱を爽やかに描いた空港物語。
空港を舞台に繰り広げられる痛快ヒューマンドラマ。
「あぽやん」とは、旅行会社の部署で空港勤務に当たる人のことで
「空港=airport」をAKB風に略してAPOと呼んでいたところからきた愛称とのこと。
なんとまあ可愛い呼び名でしょう。
何か事件が起きるとまず、主人公である「あぽやん」が急先鋒で事に当たるのですが、
これがなんともまあ大変なポジションでほとんどがクレーム処理なんですね。
そのクレームがお客のわがままもあれば、会社のくだらないメンツのためにお客に迷惑をかけたり、
それこそ人的なミスも多々あったり。つまりあぽやんの仕事は尻拭いをするのがほとんど。
主人公の遠藤慶太は、もともとは本社勤務だったのが、異動であぽやんに飛ばされます。
あぽやんの仕事に誇りも働く意義も持てないまま働く中、
同じあぽやんの先輩社員たちや、カウンター業務で働く女子社員たちとぶつかりあい、助け合いながら仕事をしていき、あぽやんとしての仕事の情熱が少しずつ芽生えていきます。
もちろん、ほのかな恋物語があったり。
そう、まるでTBSのドラマ「ホテル」の空港版のような感じ。
空港という夢の詰まった場所とは裏腹に、悪戦苦闘しながら働く空港職員たちのお仕事物語。