洋菓子店コアンドル

洋菓子店コアンドル

恋人を連れ戻すため、鹿児島から上京したなつめ。
実家のケーキ屋を二人で継ぎ、そこそこ幸せに暮らしていくことが信じて疑わない未来だったのだ。
しかし、勤め先の洋菓子店コアンドルにはその姿はなかった。恋人が見つかるまでとコアンドルで働き始めたなつめは、オーナー・シェフの依子とその夫・ジュリアン、パティシェール・マリコ、そして、伝説の元天才パティシェ・十村を中心に店で出会う人々との出会いを通して、挫折を経験しながらも自分の人生を見つけていく・・・。

蒼井優と江口洋介が主演の映画の脚本を元に小説にされた本で、
その名の通りコアンドルというケーキ屋さんを舞台に繰り広げられるヒューマンドラマ。
あんまり映画の脚本を小説にしたものは読まないのですが、
うーん、はっきり言ってジャケ買い。
そう、装丁がとても良かったのと、ページを開くと文字の色が黒じゃなくて茶色とオシャレ。
スイーツも好きだし、なんか気になってしまい買ってしまったのですが、
とてもとても面白かったです。

映画の脚本をベースに作られた小説なので、
ストーリーの流れはほんとよく構成されています。
つっかかるところなくスラスラと読めて、わかりやすいです。
文章も一人称で書かれていて、主人公目線だからあちこち飛ばないのもよかった。
主人公、臼場なつめの世間知らずで社会の厳しさを知らない甘ちゃんが
成長していく過程が手に取れてわかるんですね。
最初は読んでいて腹が立ってくるほど、ほんと自分勝手なやつなんですけど。

小説を読む前から映画のキャストを知っていたので、
主人公が蒼井優ちゃんで、天才パティシエが江口洋介で・・・と思って読んでいくと、
映画を観てるかのように頭の中で映像が浮かんで。
こういう読み方も面白いなぁと思いました。

田舎から出てきたなんにも出来なかった女の子が、
いろんな人と出会って成長して最後には・・・。
たくさんの挫折を味わいながら、たしかに階段を上っていくサクセスストーリーに感動。

もちろん、読み終わったあとはケーキ屋に直行!しました。

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