東京島

東京島

暴風雨により、孤島に流れついた。夫との酔狂な世界一周クルーズの最中のこと。
その後、日本の若者、謎めいた中国人が漂着する。
三十一人、その全てが男だ。
救出の見込みは依然なく、夫・隆も喪った。だが、たったひとりの女には違いない。求められ争われ、清子は女王の悦びに震える―。
東京島と名づけられた小宇宙に産み落とされた、新たな創世紀。
谷崎潤一郎賞受賞作。

孤島には、31人の男と、たった1人の女。
物語はいきなりそんな設定から始まります。
旅の途中で漂流し、辿りついた場所が、誰も住んでいない、誰も来ない、まさしく無人島。
この島から脱出するのか、それともこの島に残り、新たな世界を作って行き続けるのか。。。
まさに人間の欲望が丸出しになり、醜さも醜いと思えなくなる人間の愚かさ、
そして無力さが痛々しく描かれている物語です。

この小説、映画化が決まっていますね。
たしかもうそろそろ公開になると思います。
主役は木村多江。
アカデミー主演女優ですね。
たしかな演技だけでなく、役に魂を生きうつすような演技には、いつもドキドキさせられます。
→映画「東京島」Webサイト

無人島で暮らす、というような物語は結構あるので、ラストをいろいろ予想しながら読んでいたのですが、
最後はちょっと予想できない終わり方でした。

RELEASE INFO
東京島
東京島
桐野夏生
580円
Amazonで詳しく見る

pagetop