女優・本上まなみが、子供のころの思い出や、なんてことない普段の生活の話、旅行の話、仕事で行った登山の話、趣味の釣りや読書の話など、のびのびとした、だけれど丁寧な文章で、等身大の本上まなみが綴られている、元祖癒し系ならではのほんわかとしたエッセイ集。
薄々気づいてはいたけれど、この人(本上まなみ)ヘン!
・・・って、決してけなしているわけでなく、とても魅力的だということですよ。
なんてゆうか、外見からはとても想像できないその言動や行動、趣味。
「しょぼい」ということを「へもへも」と言ったり、自分のことを「オレ」と書いたり。
燕が巣を作るような家に住みたいとか本気で思っていたり、旅行には必ず眼鏡を3つ持っていくとか。
好きな食べ物は和食やサラダじゃなくって、「メンチカツ」。それも相当に思い入れがあったり。
ほんでもって、釣りや登山が好きなアウトドアな一面も。
外見からはイメージできない意外性のある方で、とっても魅力的な人なんです。
エッセイって、あまり興味がないというか、ほとんど読まなかったのですが、意外と勉強になるんですね。
その人の「経験」って、やっぱりすごい知識が凝縮されていて、どんな本にも書かれてないしとても楽しい。
たぶん彼女は、他の人が気づかないことを察知するアンテナの持ち主のようで、なんてことない日々や時間を楽しく過ごせる天才なんですね。
こういう人ってたまにいますが、幸せ2倍味わってるって感じがして羨ましいです。
あとがきの締めの一文がとてもおもしろく、彼女らしいほんわかした一面が出ているような気がして心に残ります。