宵山万華鏡

宵山万華鏡

舞台は京都。祇園祭は宵山。
熱狂する祇園祭の街に迷い込む人が次から次と。。。
宵山には現実と妖しの世界が入り乱れ、迷い込んでしまうと現実の世界に戻れなくなってしまう。
幼い姉妹、ヘタレ大学生たち、怪しい骨董屋に画廊を営む青年、そして家族が失踪してからずっと時が止まったままの叔父と姪。
宵山に魅せられた人たちが織り成す、めくるめくストーリー。
宵山に繰り広げられる6つの物語がそれぞれに繋がっていて、単なる短編集ではなく、ひとつの長編小説として読める奇々怪々なファンタジー小説。

ほんまに風情がある文を綴る人やなぁと感心してしまう。
宵山の賑やかさの裏に潜むミステリアスな出来事、そしてドタバタコメディも織り交ざった、まさに万華鏡の如くいろんな表情を見せてくれます。

宵山を舞台に短編6つの物語で構成されておりますが、なんのなんの、単なる短編集にあらず。
脇役で出ていた登場人物が、次の章で主人公になり~という流れで、すべての登場人物の視線で物語が展開していくので、すべてが繋がっているんです。

中でも驚いたのが、森見さんが以前に描いた「夜は短し歩けよ乙女」に出てくる大学生が今回の宵山万華鏡に出ていたりと、本を跨いで登場します。
できれば、「夜は短し歩けよ乙女」を先に読んでおくといいと思います。

そういえば、女優の本上まなみさんが森見登美彦のファンで、この「宵山万華鏡」も何度も読み直したくらいハマったそうです。

RELEASE INFO
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