食堂かたつむり

食堂かたつむり

恋人が家財道具をすべて持っていなくなった。
残ったのは、大切な「ぬか床」だけ。
倫子は実家に戻り、1日1組の完全予約制の「食堂かたつむり」をオープンさせます。
ここの料理を食べた人には奇跡が起きるという噂が広まって評判となり、いろんな事情を持った人たちが訪れます。
そして長年不仲だった母親との関係。母への憎しみや誤解にも少しずつ変化が見え。。。

本屋でタイトルを見て「なんだ?」と思って手にとってみた。
それがこの本との出逢い。
帯を見ると、ポルノグラフティの岡野昭仁や、スピッツの草野マサムネの感想が掲載されており、装丁とタイトルから予想する本の内容とは違う人選の意外さ。
ますます好奇心を煽られました。

次から次と創り出されるめずらしい料理たち。
素材や料理工程のストーリーがとても細かく描かれていて、料理を創ることへの愛情の大きさがひしひしと伝わってきます。
おいしい料理とは、単に味だけではなく、食べるその人の感情や背景によって変わるもの。
倫子はその点に心を配り、心をこめて料理をする。
その姿勢に本当の愛を見たような気がします。

映画化も決まったそうですね。
キャストはまだ未定のようですが、主人公の倫子役には、深津絵里がぴったりかなぁと思いました。

あったかい気持ちになりたい人、元気になりたい人、ぜひ読んでみてください。
きっと、ごはんをいただくとき「いただきます」と口に出さずにはいられなくなるはずです。

そして映画公開も。
主演は柴崎コウちゃんになりましたね。うん、コウちゃんの演技も楽しみだ。

食堂かたつむり映画化
映画食堂かたつむり公式サイト 主演・柴崎コウ

関連記事

柴崎コウ主演映画『食堂かたつむり』のレビュー
→ 『食堂かたつむり』

柴崎コウ主演映画『食堂かたつむり』の主題歌
→ 『旅せよ若人 Fairlife feat.岡野昭仁fromポルノグラフィティ』

失踪した夫を探して、ふたりの思い出の南の島を訪れた。そこで出会った島の助産院の先生から予期せぬ妊娠を告げられる。
→ つるかめ助産院

毎年夏にやってくる少女リリー。少年は夏が楽しみだった。信州は穂高の美しい自然を舞台にしたセンチメンタルジャーニー。
→ ファミリーツリー

東京は谷中にアンティークきもの店「ひめまつ屋」を営む、主人公の栞。ゆっくりと流れる時の中で起きる、小さく静かな物語。
→ 喋々喃々

RELEASE INFO
食堂かたつむりの料理
食堂かたつむりの料理
小川糸、オカズデザイン
1,365円
Amazonで詳しく見る

pagetop